名曲のリミックスバージョン

2004年10月、子宮頸がんに冒され44歳で亡くなった松原みきさん。
今から30年近く前（1979年）、彼女のデビュー曲である『真夜中のドア〜Stay with me』を初めて聴いたときの衝撃は、今でも忘れられません。

彼女のLPレコードは何枚か持っているのですが、どこかにしまったかなぁ〜。
久しぶりに聴いてみたいなぁ〜。
レコードを探すよりも手っ取り早いのが、ネットでCDを買うことです。まさにおとなの余裕ですね。
ベスト盤もいくつか発売されていますので、いろいろ検索していたら、ちょっぴりレアなオムニバスを発見しました。

『vocal-rhythm（ヴォーカリズム）』というこのアルバム。
2006年に発売されたこのオムニバスに、彼女の『真夜中のドア〜Stay with me』が、Incognito's more bounce to the once remixとして収録されています。（リミックスはインコグニートが担当）
ネットで視聴したら、オリジナルとは異なったハイテンポなアレンジ。ちょっと興味を惹かれて、思わず衝動買いしてしました。
最初にこの曲が発表されたのは2003年なので、彼女のボーカルを素材にして制作された最後の作品と言えるでしょう。

さて、この『vocal-rhythm』には、古内東子、小原明子、sugar soulなど、14組の女性R&Bアーティストの名曲が収められています。
その中でも故・松原みきさんは特異な存在です。
亡くなってもその艶のある声質は、多くの人の心に届くでしょう。
このアルバムで、新たなファンが広がるかも知れません。

今さらながら、本当に惜しい。
彼女の声に匹敵するボーカリストは、たぶん永遠に出てこないはずです。