名前の誤読

レストランなどでは混雑時、名前と人数を書くためのノートが置いてありますよね。
スタッフの人がすぐに読めるようカタカナで書くのが常識なんですが、自分の名前が誰にでも読めると思っている人たちにとっては、そんな常識は関係ないようです。


先日も中華料理店で待っているとき、スタッフの若い男性が、
「3名でお待ちのマガイ様、お待たせいたしました」
って、何度も呼びかけたんです。
でもね、誰も名乗りで出ないんですよ。
しばらくして、
「もしかしたら私達かしら? シンガイですけど」
って、おばさんトリオが名乗りを挙げました。


そう、おばさんの名前は「真貝」さん。
まさに心外だったようです。
「ワカイさんって聞こえたから」
と、一応言い訳していましたけど、となりで待っていた男性に、
「名前はカタカナで書かないとダメだよ」
そう注意されて、頭を下げていました。


「マガイ」以外の読み方を模索しなかったスタッフも、ちょっとどうかなぁ〜って思いますけどね。


名前と言えば、知り合いに「吉川」さんという方がいて、みんなが「キチカワ」さんって読んでいるんです。
ご本人は気にしていないようなんですけど、正確には「キッカワ」が正しいと教えてくれました。
さらに東京に行くと「ヨシカワ」さんと呼ばれるらしい。
ご本人はいちいち説明するのが面倒だから、なんと呼ばれようが「はいはい」と返事しているんですって。
自分さえ確かなら、呼び方なんてどうでもいい。今は開き直っているみたいです。