日本賞2007授賞式

夜10時、何の気なしにリモコンでテレビのチャンネルを変えていたら、NHK教育テレビで「日本賞2007授賞式」という、なんとも不思議な番組が始まりました。
「世界に輝く教育番組の祭典」という副題が示すように、世界からエントリーされた262点の教育番組の中から優秀な作品を表彰するという、すでに34回を数える格式ある賞です。


ホント、こんな賞が毎年あったなんて、全然知りませんでした。
女房は、「日本賞」の存在そのものは知っていたものの、表彰式は見たことがなかったので、「へぇ〜、へぇ〜」って、興味ありそうに画面を見つめていました。


戦争からミステリーまで、さまざまな世代に向けた教育番組が紹介され、受賞していました。
グランプリを受賞したのは、カナダのテレビ局が制作した「特別授業 差別を知る」という作品。
紹介されたダイジェストによると、クラスの中で身長が低い子どもは優秀、背が高い子どもは優秀ではないという架空の「差別」を設定して、「差別」に合う側の切なさや理不尽を体験するという、画期的な授業をリポートしたドキュメンタリーです。
「差別」を受けることにより、他人にやさしくなれるという素晴らしい実験的な教育。
たぶん近いうちにNHKで放映されると思いますが、ぜひ見たい作品です。


それにしても、世界中から選ばれた優秀な教育番組に与えられる賞の名称が「日本賞」だなんて、日本人として、なんとなくうれしいですよね。