懐かしい人に会える場所

中越沖地震の発生から18日が過ぎました。
未だにガスは復旧していません。


台風5号接近のため、今まで休みなく設営されていた自衛隊による臨時入浴施設が、すべて中止になりました。
施設がテント張りのため、強風による危険を回避させるのが理由のようです。
同時に自衛隊の方々が用意してくれる炊き出しも、今夜の夕食から5日の朝食まで中止になりました。
今まで無休に近い状態で支援してくれた自衛隊の皆さんに、この機会にゆっくり休んでいただきたいと思っています。


さて、その臨時入浴施設ですが、ぼくはほぼ毎日、利用させてもらっています。
息子たちは一緒に行ってくれないので、いつもひとりで行くんですけど、順番を待っている間、最近会っていなかった知り合いに、本当に驚くくらい、たくさん会うんですよ。
自宅が全壊して避難所生活を送っている人、自社工場が半壊した人、隣接している家屋が自宅に傾いて困っている人、そして圧巻は、「この時期不謹慎なんですが」と前置きをしながら、市内の入浴施設を「湯巡り」している人、本当に様々な知り合いに会います。
この震災がなければ、こうして偶然会うことはなかったかも知れない、そんな懐かしい人もいました。


死ぬ直前になると懐かしい人たちにたくさん会う…………、例えは悪いのですが、そんな不思議な感覚に包まれています。


いずれにせよ、別れ際の言葉はいつも決まっています。
「お互いがんばりましょう」
ホント、がんばるしかないのです。