ネットカフェ難民

昨夜の報道番組で「ネットカフェ難民」が取り上げられていました。
何カ月か前にも同じような特集をしていたんですけど、その実体は、何度か国会の話題にもなるほど深刻です。
定職に就かず、派遣会社に登録をして日銭を稼ぐ。仕事がない日は、あてもなくその日をやり過ごすようにただ生きているだけ…………。
本人は今の生活から早く抜け出したいと思いながらも、行動に移す自信がない…………。


かつての人材派遣会社と言えば、さまざまな分野で優れたキャリアとスキルを持つスペシャリストの集団…………、そんなイメージが先行しました。
でも、数年前の規制緩和により日雇いの仕事を斡旋する派遣会社が続々と登場し、その結果、日雇い労働に満足して、なんとなくがんばっている若者が増加したみたいです。


自宅に帰りたくなければ、24時間営業しているネットカフェという格好の住みかもある。


派遣会社に登録をしてただひたすら「仕事を待つ」よりも、自分から促進して「仕事を探す」、そんな普通の行動ができない若者…………、それ以上に夢や希望、やりたいことを持たない若者………… 。
番組に登場していたふたりの若者も、本当に覇気がない、自分中心の生き方しかできない弱さが前面に出ていて、見ていて腹が立ちました。


もしもネットカフェがなかったら、もしも(日雇い労働を斡旋する)人材派遣会社がなかったら、もしも携帯電話がなかったら、もしもコンビニがなかったら、もしも自販機がなかったら、もしももしも…………、そんな風に今の自分にとって快適なものを切りつめて考えない限り、彼らは今の生活にどっぷり浸かるしかないのかも知れません。