ちょっとおかしい教育再生会議

学校選択制の拡大を念頭に、「児童・生徒が多く集まる学校には、より多くの予算を優遇する」というおかしなプランを、教育再生会議が自信を持って提案しました。


教育熱心な教師がいて、文武両道の学校には、当然より多く生徒が入学を希望する。
そんな人気のある学校にはより多くの予算が割り当てられ、より設備も充実して、さらに優秀な教師が集まり、当然希望する生徒も軽く定員をオーバーし、ますます人気が出て、ますます予算ももらえて、教室が足りないのでどんどん増設して巨大化する…………、まさに資本主義の典型です。
逆に人気のない学校は、設備に充てる予算もなく、ますますやる気がなくなって、………企業なら倒産と同じ状況になってしまう。


なんかおかしいなぁ〜。
人気のある学校に(定員などの理由で)入れなかった子は、そのまま人気のない学校に入って、本来受けられるはずの教育の幅が偏ってしまう、そんな気がして、ちょっと変なシステムです。
いろんな先生がいて、いろんな生徒がいて、そしてその地域で学ぶからこそ得られるものを、まったく無視していると思うんですけど。
結局、教育再生会議ってなんなんでしょう?
イジメ問題に関しても、なんだか真剣じゃないみたいですし………。