賞状の法則

仕事の関係で感謝状のプリントを頼まれたんですよ。
パソコンで文面をレイアウトして、インクジェットプリンタで市販の賞状用紙にプリントするんですけど、その文面をサンプルを見ながら入力していたら、ある法則に気付いたんです。
知っている人にとっては、当然常識内のセオリーかと思いますけど、ぼくは今日の今まで、本当に知りませんでした。


もしも部屋に賞状が飾ってある方は見ていだだければ気付くと思うのですが、賞状の文面は、一行ごとに区切られていて、絶対に次の行に文節(または単語)が跨らないんですよね。
ですから、行によってはかなり文字が詰まっていたり、逆に字間が空いていたりして、とにかく一行にうまく収めてあるんです。
パソコンでフォントの字間を微調整することはとても簡単な作業ですけど、毛筆で手書きの賞状を書くなんてことは、まさに職人芸だと思いましたね。
しっかり文字量を計算して、行の末尾が揃うように筆を走らせる。


普段賞状をもらったり、読んでいたりしていても、その法則には気が付きませんでした。
実際に我が家の賞状をチェックしてみたら、見事にすべて法則通りでしたよ。
賞状には賞状の約束事があるんですね。
自分が「作成する側」になって、初めて気が付きました。