「おふくろさん」を巡る論争

「おふくろさん」を巡る作詞家・川内康範氏と歌い手である森進一の論争。
どっちもどっちですが、作る側の立場になると、やはり自分の創作した作品に他人(作詞家の保富康午さん)が手を加えたコトに対する憤りは、とてもよく理解できます。
でも、それがつい最近の出来事ならまだしも、すでに30年も前の「過失」ですから、今さら大袈裟に騒ぎ立てるのもどうかなぁ〜。
作曲した猪俣公章さんがご健在だったら、その辺の掛け違いをうまく調整できたかと思うんですけど、なんかねぇ………。


ま、どうでもいい話と言ってしまえばそれまでなんですが、個人的な偏見で言わせていただければ、川内氏、ちょっとボケが始まっているんじゃないだろうか…………、そんな気がするんですよ。
今まで寛容だったコトもセコセコと悪い方に考えてしまう、記憶の中の時計がまったく機能しない、ありとあらゆる「イヤなこと」が、すべて「おふくろさん」の改作に集約してしまったのではないでしょうか。


以外にこの論争、川内氏があっさいりと「やっぱいいや。許してあげる」って、ニコニコ笑いながら会見してたりして。まさかそんなコトはないと思いますけど………。
いずれにしても、あの名曲に心から感動を覚えていた人たちがたくさんいるからこそ、「おふくろさん」は大きなヒットを記録し、いつまでも愛されているのです。
歌は作詞家個人のものでも、歌手のものでもない。世に出た段階で大衆との共有物であるということを、おふたりとも改めて感じていただきたいものです。