格差社会といじめの関係

最近発覚している中学生のいじめ問題について、某評論家が、
「子どもたちのいじめは大人の格差社会が影響している」
なんてコトを言っておりました。
つまり、学校という社会の中で「勝ち組」になりたいという願望が、弱者をいじめるコトにより充足されるというんですね。


う〜ん、この評論家先生様の考え方が正論なら、ちょっと怖いですね。
弱者をいじめるのが「勝ち組」「負け組」の理論ではなく、要は社会の仕組みやすき間を巧みに利用し、時流に乗るタイミングをつかみ、困っている人の役に立てた………、などなど、多くの人々が求めているものにじょうずに応えられた人たちが、成功し、「勝ち組」と呼ばれているわけです。
弱者をいじめたから「勝ち組」になれる、という極端な考え方を平気で思っているとしたら、この国の未来はどうなるんでしょう。


中学生のいじめはそんなに立派なものではなく、人の痛みを知らないわがままな子どもたちの残酷なお遊びです。
いじめを平気で行っている子どもたちは、大人になっても、絶対「勝ち組」にはなれないでしょう。
逆に「勝ち組」どころか「犯罪者」の心を持つ、情けない大人になる可能性を持っているんですから………。