失神ゲームと報道の幅

失神ゲーム』で気を失わせ、同級生に傷害を与えた中学三年生の男子生徒3人が、埼玉県警新座署に逮捕されました。
この手の記事の場合ほとんどがそうであるように、『失神ゲーム』がどのような内容なのか、丁寧に解説されていて、知らなかった人までその「やり方」を熟知できます。
中にはおもしろがってマネをしようとする無知丸出しのバカもいるかも知れません。
そう考えると、「知らせる義務」の幅をもう少し狭めた方がいいような気がします。


でもそれと同時に、
「深呼吸を強要されたら『失神ゲーム』をやらされるかも知れない」
という、自己防衛の「術」を知ることができるようになりますし、いじめる側にも、
「逮捕されるかも知れない」
という罪の深さを知らせることもできます。
加害者が未成年であろうと、実名報道することで模倣犯罪を防げるかも知れません。
そう考えると、「知る権利」の幅をもっともっと広めた方がいいような気がします。


いずれにせよ報道は、取材した記者の主観や意図的な解説が入りさえしなければ、読み手の考え方ひとつでメリットにもデメリットにもなりますから、真実をそのまま伝えて欲しいですね。

最近やたら自分の意見を押しつけたがるしたがるキャスターが多くて、時々うんざりする時があります。
報道の内容によっては、共感できる時もあるんですけどね。


ところで『失神ゲーム』という名称ですけど、ゲームというのは加害者側に立った安易な呼び方です。
もう少し別の言い方はないものでしょうか。