国旗と国歌の義務について

国歌を斉唱しなかったために処分されたのは不当であると、東京都立高校などの教職員が東京都と都教育委員会を相手に起こしていた訴訟。
入学式や卒業式で国旗に向かって起立したり国歌斉唱することに、はたして義務はあるのか?
かなり気になっていたんですが、東京地裁は「国旗と国歌は義務じゃない」という、原告側の訴えを認めました。

ぼくは愛国主義者ではありませんけど、国旗と国歌に対して必要以上の嫌悪感も抱いていません。
国歌の歌詞とか、戦争の日の丸に対するイメージとか、そんなものを気にする余裕もないですね。
国歌を歌うべき場にいながら斉唱しない、国歌を掲揚する場にいながら起立しない、ぼくはその行為自体に違和感を覚えます。
歌う気がないのなら、起立したくないのなら、その場から一時的にでも立ち去っていればいいのです。
「権利」とか「義務」とかを主張する前に、やはりその場の雰囲気を重視するべきでしょう。
それをしない人たちは、自分勝手の権利や自由をいろんなところで発揮するんだろうなぁ〜。


サッカーワールドカップでの試合前、三都主アレサンドロ選手が国歌を口ずさんでいた姿がとても美しく見えたので、なおさら「国歌を歌いたがらない日本人」に疑問を覚えるのかも知れません。
もしもワールドカップのその場で、「国旗と国歌は義務じゃない」という自分勝手な権利を主張する選手が座り込んで黙っていたら、日本人として、それはもう恥ずかしいはずです。


国旗と国歌、その捉え方は賛否両論かと思いますが、義務とか自由とかで片づけられるほど小さなものではないと思うんですけどねぇ〜。