常識の研修

福岡市職員が飲酒運転で追突事故を起こし、幼児三人を死亡させた事件をキッカケに、福岡県庁では飲酒運転をしないなど、モラルの徹底を、職場研修で行っていたみたいです。
ところが今度は福岡県職員が、懇親旅行で訪れた温泉旅館で酔っ払って婦女暴行未遂。
相次ぐ飲酒事件に、福岡県ではさらに職場研修を強化させるんでしょうかねぇ…………。

そもそもそういうモノは、研修でどうのこうの教わったりするのではなく、ごく一般的な常識の範疇でしょう。
そんな研修なんてしなくても、酔っ払って事件を起こさない「社会人」がほとんどです。
っていうか、それが普通です。
研修をしなくてはいけないほど、福岡県内の職員の皆さんには、飲酒に対する常識、社会人としての一般常識が欠如しているのでしょうか?

そんな研修でモラルを強化させ、反省している姿勢を大いにアピールする、すっごくバカげていると思いますね。
犠牲になった方々への償いと、モラルの強化はまったく別物です。モラルとはそもそも社会人なら最低限守るべき常識ですから。それを強化しなくてはいけないなんて、なんかおかしいです。


そう言えば以前、節約かなにかのキャンペーンに抜擢されたモデルだかタレントだか、よくわからない女性が、
「このキャンペーンのお陰で改めて、歯をみがいている時に水を出しっ放しにするのはよくないと思いました」
みたいなコトを、得々と語っておりました。
キャンペーンのキャラクタにならなかったら、子どもにでもわかるそんな常識を改めて知るコトができなかったのでしょうか。


はみ出してもいい常識は、「夢」とか「発明」とか多岐に渡ってありますが、最低限はみ出してはいけない常識なんて、生活していく中でそんなに多くはないと思いますよ。