柿の木で生まれた命

miyajimac2006-07-19

我が家の庭の柿の木に、鳥が巣を作っていてね、先日ヒナが二羽孵ったんですよ。
葉っぱがたくさん繁っている、外敵からはよく見えない位置に、じょうずに巣を作ってあるんです。
雨がたくさん降っても、重なり合った葉っぱが屋根になって濡れないように、ちゃんと計算しているみたいです。
でも、二階のぼくの部屋からは、親鳥が餌をやっている光景を、なんとか見ることができるんですよ。
これはきっと、親鳥にとっては小さな誤算だったかも知れないなぁ〜。

毎日「チィーチィー」というヒナの鳴き声がしてね、ぼくたちの部屋のすぐ外で小さな命が育まれているんだと思ったら、なんとなくうれしくなりましたね。

ところが今日、昼休みに家に戻ったら、親父が庭であたふたしていたんですよ。
なんと一羽のヒナが巣から落っこちてしまったんです。(写真がそのヒナです)
親鳥たちは奇声を上げながら上空を旋回しています。
家のそばには野良猫が何匹か棲息していますので、そのまま放ってもおけません。
かと言って、巣に帰そうにもままならない。
ヒナに触ろうとすると、自分のチカラで羽ばたいて、わずかな距離ですがしっかり飛ぶことができます。

そうこうしていると、もう一羽のヒナがバサバサと羽ばたいて、巣から落ちてきました。

これは巣立ちでしょうか?

でも、親鳥たちの慌て方を見ると、これは事故のような気もします。
かといって何もしてあげられない。
昼休みを終えてぼくはまた職場に出かけたんですが、その後の経緯を親父に聞いたら、二羽のヒナは自分のチカラで不安定に羽ばたきながら、どこかへ消えてしまったということです。
我が家の柿の木で生まれた二羽の命、今も元気だといいんですけどね。