学校の部活動はだれのため?

部活動の最中、練習に参加していない生徒は、他の生徒が練習しているのを起立して見守らなければいけないのに、数名の生徒がその場に腰を降ろしたんです。
それを見た先生が激怒して、腰を降ろした生徒たちに
「お前たちはもう練習はしなくてもいい、帰りなさい」
と、その場から去るように促したらしんです。
あやまっても「帰れ」の一点張り。
挙げ句の果てには「部活動にはもう出なくてもいい、自分たちで同好会でもつくれ」と、究極の発言まで飛び出したんですって。

これはそのお子さん(の友人)からの又聞きですので、生徒や先生の正確な言動はわかりませんけど、中学生という義務教育の中で行われる部活動において、顧問の先生が、
「出なくてもいい」
という威圧的・強制的な発言をするのは、あまりよくないような気がします。

今回の出来事以外にも、生徒たちには目に余る行動がいくつかあって、謝罪の仕方もよくない………、先生から見たらそんな風に、今まで積み重なった憤りが、ついに爆発したのかも知れません。
それはそれでわかるような気がします。

でも、「部活動にはもう出なくてもいい」という、部活動を辞める以外、何の選択肢も与えられない「究極の罰」を与える権利が、先生にあるのでしょうか?
それ以外の罰則なら、校庭を何周走らせようが、半年間用具の後片づけをやらせようが、(生徒が納得しての反省なら)別に許されないことではありません。

果たして先生の発言で何人の生徒が部活動を辞めるのか………、そして親御さんたちは先生と話し合いの場を持つのか………、その辺はよくわかりませんけど、「部活動にはもう出なくてもいい」といった発言をせざる得なかった先生の、「短絡的な指導力」を逆に疑います。
生徒にやる気を起こさせる………そんな包容力を持っている先生だったら、決してそんな発言はしないでしょう。そして、そこまでの怒りに至る前に、なんらかの手を打っていたはずですからね。

なんとなくそんな先生が、息子たちの身近にいないことを願うばかりです。