仮設信号に威信を懸けたアホ夫婦

昨日から今日にかけて、本当に大きな事件が重なりましたね。
秋田で起こった児童死体遺棄事件の思いがけない容疑者逮捕や、村上ファンド代表のインサイダー取り引きを認めた苦しい会見など、マスコミが大張り切りの一日でした。


実は我が家でも威信を欠けた………、おっと欠けてしまっては困りますね、………威信を懸けた小さな小さな事件が勃発いたしました。
女房と一緒に昼食をとろうとクルマで外出したんですけど、途中の道路が工事による片道通行で、仮設信号が設置されていたんです。
工事区間はわずか100メートルほどの見通しのいい直線で、対向車が来ればすぐに確認できます。

ぼくの前には3台ほどのクルマが走っていたのですが、それらがすべてが、仮設信号が赤なのに、対向車が来ないことを確認したのか、それともみんなで通れば怖くないのか、無視して突き進んで行ったんですよ。

「向こうからクルマが来ないのがわかるんだから、無視して行っちゃえば?」
と、女房が無責任な発言をします。
「いや、仮設信号も立派な信号だ。公道に設置されているからには、警察や公安の許可も得ているだろうから、無視したら現行犯で捕まっちゃうよ!!!!!」
と、ぼくはいつものように正義感を振りかざして絶叫いたしました。
「仮設信号や交通誘導員は建設会社が置いているんだから、警察は関係ないと思うよ」
と、女房は一歩も引かず、仮設信号無視を強要いたします。
正義感にあふれているぼくは、これはもう信号よりも女房を無視した方が人として正しい選択だと確信して、信号が青になるまで待ちました。

でも女房は、「無視しても絶対捕まらないと思うよ」の一点張り。
ぼくはぼくで「無視したら絶対罰金を取られると思うよ。ちゃんとした信号機の無視よりも罰金や点数は少ないかも知れないけど」と、多少弱気になりながらも主張いたしました。

で、帰ってから、どちらの主張が正しいかインターネットで調べてみるコトにいたんです。
まさにお互いの威信を懸けた調査です。

さてその結果は…………。

「仮設信号や交通誘導員は、警察や公安が管理しているものではないので、その指示を無視しても捕まらない」
というのが正解でした。
仮設信号や交通誘導員を出すように要請しているのは、道路を管理している国土省や県・市などですので、警察の管轄外というコトなんですね。
事故が起こったら、そりゃ出動はしてくれるんでしょうけど、信号無視は無視されるというコトです。

結局この威信を懸けた調査は、女房が勝ってしまいました。
でも、釈然としませんね。