他人のせいにしたがる人たち

連日のように社会面を賑わせている、高校生や中学生による数々の傷害事件。
その原因として、テレビゲームなどによる前頭葉の退化(破損)など、心身の未発達がよく指摘されています。

でも、そんな医学的なことよりも、もっと明確なのは、「なんでもかんでも他人のせいにしたがる子どもたち」が多くなった、ということでしょう。
自分がルール違反をしてしまったら、そのルールを作った人を恨む。
自分がゲームに負けてしまったら、勝った人を恨む。
自分が失敗したら、その原因を他人のせいにするために躍起になる。
自分が叱られたら、単純に叱った人を恨む。
………その理由についてあれこれ考えるよりも、他人のせいにした方がずっと楽ちんだ。
そんな自分本位の子どもたちが、この国にはたくさん増殖しているような気がします。

子どもたちに限らず、一連の耐震強度偽装問題に関わっている人たちも、やはり「他人のせいにしたがる」短絡的な連中です。

おとながそんなんだから子どももそうなるだよ、という考え方も、ある意味「他人のせい」でしょう。
結局みんなが、「自分だけは何があっても他人のせいにはしない」、と心に決めれば、その考え方が子どもたちにも届いて、理不尽な犯罪などは起きないんじゃないかなぁ〜。
いくらテレビゲームに没頭しても、人としての基本さえしっかりしていれば、いきなりキレる子どもにはならないと思いますよ。
例え自分が100%悪くなくても、「他人の失敗を自分の失敗のように心配する」、そんなやさしさを持つことができればいいんですけどねぇ〜。

でも、自分の子どもだけは「勝ち組」になってほしい、そんな願望を持って育てている親が多いこの国では、やはり他人の心配をする余裕もないでしょうから、ますます住み難い国になって行くんですね。