ホームページの正しい意味

はじめて自分のWebサイトを公開した頃、翌年の年賀状に、
「ついにホームページを開設しました。これでやっとネット・ホームレスじゃなくなりました」
みたいなことを書いて、大いにはしゃいだものです。

インターネットがここまで普及していなかったその当時、巷では「ホームページコンテスト」もたくさん開催されていましたし、「ホームページ」=「自分のWebサイト」のことだとず〜〜っと信じていました。
ですから、今でもはじめての人に会ったときなどは、
「プライベートでホームページを持っているんですよ」
なんて、あいさつがわりにアドレスを教えることもままあります。

でも、「ホームページ」を持っているのは法人組織や特殊な人たちではなく、インターネットをやっている人なら、誰でも100%持っているんですよね。
もちろんブログやオークションなどの参加型のサイトではなく、70歳を越えたぼくの親父でさえも、ちゃんと「ホームページ」を持っているんです。


知っている人が多いかと思いますが、不思議とぼくの周りでこのことを知っている人がいなかったので、あえて書かせていただきます。


そもそも「ホームページ」というのは、エクスプローラーやネットスケープなどのブラウザで、自分が最初に開くページのことを言うんですって。
そう言えばブラウザには「ホームページに設定する」という項目がありますし、「ホーム」というアイコンをクリックすると、最初に指定したページに戻れます。
何気なく使っている機能ですが、言われてみれば確かに「ホーム」です。

ですから、「ホームページを開設する」という言い方は大きな間違いで、「Webサイト(もしくはサイト)を開設する」というのが正しい言い方なんですよ。

知らないこととは言え、それを友人から指摘された時には、なんか恥ずかしかったですね。
それ以来、務めて「Webサイト」と言うようにしているんです。
余計なことを知ってしまうと、知らなかったときの方がず〜〜っと気が楽だったよ……なんてこと、よくありますよね。
この文章を最後まで読んでしまい、「ホームページ」の正しい意味を勘違いしていた人たちも、きっとぼくと同じ気分でしょう。
「あ〜、知らなくてもよかったのに。なんか恥ずかしいよなぁ〜」って。ホント、すみません。

でも、そんなことにこだわっている人って、あんまりいないみたいですから、ぼくは今でも「お宅のホームページ、カッコよかったよ」って、言っています。その方がストレートに伝わる時もありますからね。