貧乏人はバカになる

テレビ朝日で放送されたスペシャル番組「爆笑問題&日本国民のセンセイ教えてください!!」を見ました。
ああいった討論会って、見ているとなんとなく腹が立つ発言が多いんですよね。
だったら見ない方がいいんですけど、つい見てしまう。そして、「そんな考え方はおかしいよなぁ〜」とか、「なるほど、そういう見方もあるのか」とか、出演者に向かって意見を発するのが、ある意味ストレスの発散になっているんですよ。
テレビと一方的な会話を楽しんでいる、単なるバカなオヤジですね。

ところで今回の討論会で気になったのが、塾へ通っている子どもは勝ち組で、通っていない子どもは負け組、という統計結果を紹介していたことです。
それは学力的にも、親の財力にも関係していて、つまり「(子どもを塾に通わすことができない)貧乏人はバカになる」、そんなふざけたことをテーマにして討論していたのが、なんかイヤな気分でした。
ぼくの息子たちはふたりとも塾には通っていませんから、統計上ではすでに負け組の域に入っているんですよ。ま、半分はひがみ根性ですけど………。

ぼくは基本的に「学力」と「創造力」は比例しないと考えています。
でも、学力というベーシックな部分が広ければ広いほど「創造力」を生かす分野も広がりますから、やはり基本的な学力は必要ですね。
それはわかっているんですけど、「貧乏人はバカになる」という短絡的な発想だけは、いただけません。
討論の結果がどうあろうと、ああいうのをおもしろがってテーマにするのは、あまりよくないんじゃないかなぁ〜。ま、半分以上はひがみ根性ですけど………。

しかしアレですね、SMAPの「世界に一つだけの花」が一番好きだ………、という人が未だに多いこの国で、「勝ち組・負け組」という逆の意味を持つ言葉がいろんなところで平然と使われているんですから、どうも矛盾していますよね。
やはり理想と現実なんでしょうか。