初めて入った無菌室

仕事で初めて無菌室に入って来ました。
精密機械を組み立てている大手メーカーの、あるセクションに位置している無菌室なのですが、生まれて初めて入りましたので、なんとなくワクワクしましたね。
何事も初めての経験はうれしいものです。

まずは手首まで消毒液で手洗いをして、「保湿オイル」を塗ります。
そのあと頭から長靴、手袋まで、真空パックされた無塵衣を着用して、専用の使い捨てマスクをします。
そして、無菌室に入室する前にエアーシャワーを浴びるんですけど、これがまたなんとなく気持ちいいんですよね。

無菌室の中は、とにかく静かでしたよ。
そんな所で毎日作業をしている人たちって、ある意味すごいです。
あまり会話もできないでしょうし、窓もない空間で、マスクをずーっと付けているわけですから、いろんな意味で息苦しくもなるときもあるんじゃないかなぁ〜。

でも他人の仕事って、見た目はすごいけど、本人にしてみれば大したことがない、ってこと、多いですよね。
その逆もありますけど………。

いずれにせよ、無菌室での仕事だけはぼくには無理だな、って思いました。
孤独っぽいものに憧れるときもありますが、それは今、仕事でも家庭でも、どちらかといえば賑やかな環境で生活しているからそう思うだけで、実際に無菌室のような静かな環境を与えられたら…………、仕事や作業の効率が今よりも下がるかも知れませんね。

そう思うと、今の環境がいちばんベストなのかも………。
そう思ったら、なんとなくしわわせな気分になっちゃいました。
すべては気の持ちようですね。