難病と闘う子供たち

TBSで放映された「難病と闘う子供たち」を見ました。
治療法が見つからず、悪い方向へ進行するだけのツライ現実と向かい合う家族たち、その生き方を伝えるドキュメンタリーです。

前の日記で批判させていただいた「“子供たちが危ない”こんな日本に誰がした!? 全国民に“喝”!!」と同じテレビ局が制作したとは思えないくらい、心に届くプログラムでした。
「“子供たちが危ない”〜」は、親が悪い、子どもが悪い、おとなが悪い、教師が悪い、社会が悪い、ゲームが悪い…………などなど、「悪いもの探し」に終始して、前向きな希望が見つからない、ひじょうに不毛な番組だったのですが、この「難病と闘う子供たち」を見たら、「悪いもの探し」なんてしていられないほどの現実を目の当たりにするでしょう。

番組の趣旨が全然違うと言えばそれまでですが、今の子どもたちは「健常」であることになんの疑いも持っていません。
難病というリスクがないことの幸せや、難病を恥じることなく前向きに生きている家族の皆さんに対する慈愛の心、そして、健康に育ててくれた親への感謝、そんな様々な精神があれば、立ち止まったり、切れたりなんかしていられません。

「“子供たちが危ない”〜」のように、考えが違う人たちが不毛な討論するよりも、「難病と闘う子供たち」の現実を知る方が、今を生きている若者たちに与える「思いやり」などのインパクトは強いでしょう。

でも、自分のことしか見えないわがままなお子ちゃまたちには、「難病と闘う子供たち」についてなんの感情も生まれないかも知れないですね。