下流の条件

フジテレビの「エンタメ」の中で、下流の条件として「自分の年齢よりも10倍未満の年収しかない人」と、紹介していました。今売れている本を題材にして紹介していたのですが、いろんな統計があるものです。
そして、年収7000万円と年収200万円の、共に36歳の男性が比較されていたんですけど、なんか意味があったんでしょうかねえ〜。

とかく数字で比較したがる日本人の悪い癖が、上流・中流下流と、その人のレベルを区分けしているんですね。
以前もこの日記で書きましたけど、いくら年収が少なくても、それなりの生活を存分に楽しんで死ねたら、その人のレベルは中にも上にもなれるんじゃないかなぁ〜。
外車に乗られるようにならなければ上流、という決まりがあるわけでもありませんし、年収がウン千万円でも借金や贅沢品に無駄な投資をして、なんとなく楽しい生き方ができない人は、もしかしたら精神的に下流かも知れません。

学歴があっても、協調性がなく人としての素質にかけている若者。
耐震強度は法令内であっても、その地盤がドロドロですごく弱い土地に建っている高層マンション。

ま、そんな風に、物事の本質やプロセスを論じる前に、常に上辺の数字だけですべてを判断しようとする人が、「上流・中流下流」というしがらみに縛られて、生きて行くんですね。

ぼくはもちろん下流です。
なにかのキッカケで数字だけは「上流」になっても、生き方自体はそんなに贅沢したくありませんし、今の生活がとても楽しいですから。
でもね、実際には「上流」になれるコトなんて、まずないでしょう。
リストラされて「下流」以下にならないよう、努力するのが精一杯です。