1リットルの涙・最終回

ドラマ「1リットルの涙」の最終回、穏やかなエンディングで、なんかジ〜ンと来ましたねぇ〜。


ぼくは基本的に、難病や心身障害をテーマにしたドラマは、あまり好きじゃないんです。
障害者を扱ったドラマとしては、今から20年ほど前にNHKで放映された「男たちの旅路・車輪の一歩」(山田太一・作)という作品の印象があまりにも強すぎて、この作品以上に「障害者」と「健常者」の本音が前向きに描かれたドラマはないだろう、と、端から感じていました。

事実、難病や心身障害をテーマにしたドラマは、なんとなく押しつけがましくて、説明的で、ストーリーや役者の演技も大げさだったりしますから、自然と引いちゃうんですよね。


でも、「1リットルの涙」はよかった。
「障害者」に対する「健常者」の本音もしっかり描かれていましたし、共存するためのヒントもたくさんあって、子どもたちが得るものも多かったみたいです。
実話を基にしたストーリーが、半分ドキュメンタリーのように届いて来て、「普通に生活できる」ことの素晴らしさを伝えてくれました。

そしてなによりも、主役を演じた沢尻エリカの押さえ気味の演技が、強く印象に残りましたね。
本当に愛おしかった。

ちょっと大げさな演出もありましたが、久しぶりに「いい」ドラマを見させていただきました。