呆れた加害者

今日、職場の近くで交通事故があったんです。
軽トラックと中年女性が接触した人身事故でした。
幸いにも被害者である女性には大した外傷もなく、一時的なショックで意識が薄れた程度で、命に別状はありませんでした。
でも、こういう事故の場合、打ち所が悪いと取り返しの付かない傷害が見つかる可能性もありますので、一概に安心はできません。

それにしても驚いたのは、加害者であるドライバーのオヤジが取った行動です。

車から降りて呆然と立ちつくしている加害者のオヤジ。
携帯電話で119番している人や、被害者に声をかけている人たちが複数いる中、そのオヤジは何をすることなく突っ立ったまま。
事故の原因が被害者の飛び出しなのか、その辺の事情はよくわかりませんが、普通なら真っ先に被害者のもとに駆け寄って安否を確かめ、できる範囲内で救急の処置を施すでしょう。

そんな最低の処置もせずに、そのオヤジはしばらくするとおもむろに携帯電話を取り出して、
「あ、私です。
今事故を起こしてしまったので、時間通りそっちに行けません。すみません」
って、被害者のことはお構いなしに、自分のスケジュールを調整しておるんですよ。

なんなんだ、このオヤジ。

加害者のオヤジは、倒れている被害者に一切近寄ろうとはせずに、離れたところで、まるで傍観者のようにたたずんでいます。
そして突然、タバコを吸い始めたんですよ。
これにはもう呆れてしまいました。
倒れている人間を目の前にしたら、野次馬だってタバコは吸わないでしょう。

単に気が動転しているのか、よくわかりませんけど、ドライバーとしては二度と運転して欲しくない最低の対応でした。

被害者の女性に何ごともないことを、祈っています。