クチコミ宣伝

9月4日に放映された「EZ!TV」ので特集、『ヒット商品連発!渋谷センター街の“クチコミ”パワー』をご覧になった方も多いかと思います。
でもあれは、大げさに受け取れば「ウソの情報操作」ですよね。
ちゃんとした街頭宣伝ならよいのですが、いかにも友だちのような顔をして「商品のよさ」を伝えているんですから、一歩間違えば新興宗教の勧誘と同じようなレベルに取られかねません。

女子高生のクチコミを宣伝メディアとして、商品を広め、販売に結びつけていくというこの手法………、「人が持っているモノ、使っているモノは、一応なんでも欲しがる(と思われている)」女子高生を、痛烈にバカにした商法で、それに踊らされている姿が、見ていてとても痛々しかったです。

宣伝費がままならない香水メーカーから大手の菓子メーカーまで、マーケティング・リサーチも兼ねて展開しているようですが、ちょっと違うんじゃないかなぁ〜って、感じがしましたね。

最終的には、その商品の善し悪しによってリピーターによる売り上げも変わって来ますし、いかにクチコミによる認知度は上がっても、いいモノしか残れないのは確かです。
でも、意図的に、商売の手法として認知のキッカケを作るのは、本当のクチコミとは言わないでしょう。
本当に素晴らしい商品や情報なら、意図しない状態でも、自然と多くの人に広がる………、それがクチコミですから。

さて、あの特集で取り上げられていた香水ですが、
「あの香水は、女子高生にウソをつかせて宣伝させているらしい。アレを使っているとただのバカとして友だちから嫌われるらしい」
なんていう逆のクチコミが流れなければいいんですけど…………。