ヒロシマ

TBSで放映された「ヒロシマ」、なんか吸い込まれるように見入ってしまいました。
戦争の最中という特殊な環境の中、それでも普段通りの日常を送ってい人たちを襲った原爆投下。
被爆した人たちのそのリアルな証言と、悲惨な状況を再現したCGに、まばたきを忘れるくらいのインパクトを受けました。
一緒に見ていた次男は、彼なりにその深刻な現実を捉えたのか、「チャンネルを変えたい」と呟いていました。
そして彼は、コマーシャルの間、リモコンのスイッチをテレビ朝日の「笑いの金メダル」に合わせたのですが、「ヒロシマ」を見ている途中に目にするコメディアンたちのくだらない演技に、まったく笑えなかったようです。
すぐにチャンネルを戻しましたから。
中学生の彼を「怖いモノ見たさ」で引き戻す、それほどまでに「原爆」の恐ろしさと生きていることの素晴らしさを十分に伝えてくれるプログラムでした。

戦時中に日本軍が侵した数々の無礼に対して、中国や韓国が未だ目くじらを立てています。
でも、地球上で唯一の「被爆」を受けた日本の現実………、このプログラムを見ていただけたら、少しでも理解を示してもらえるキッカケになるんじゃないかなぁ〜。
人の命の重さは、加害者も被害者も、結局同じなんです。加害者が被害者になり、被害者が加害者にもなり得る戦争………、被害者も加害者も、お互いが戦争という不毛の悲劇によって生まれてしまった立場に変わりがないのですから………。