魁!! クロマティ高校の珍騒動

読売ジャイアンツウォーレン・クロマティ氏が「自分の名前を勝手に使うな」と、公開中止を訴えていた、『魁!! クロマティ高校 THE☆MOVIE』をめぐる騒動………、「双方は実在の人物とは無関係」という字幕スーパーを入れることで合意したらしいですね。

でも、「自分の名前を勝手に使うな」と訴えていたクロマティ氏はそれだけでは気が収まらないらしく、今度は民事訴訟を起こすと張り切っているようです。

実際このマンガには、阪神タイガースで活躍したバース氏の名前を使った高校や、歴代の日本球界を支えた助っ人たちの名前も登場していますので、バース氏が
「なんでクロマティなんだ? なんでオレの名前が主役じゃないんだ? クロマティよりもオレの方がホームランを打っているんだぜ。 クロマティがイヤだと言ってるんだったら、オレの名前をタイトルに使ってくれ。心から歓迎するぜ」
と、作者に訴えたら、クロマティ氏も少しは考えが軟化するかも知れませんね。

結局この騒動、クロマティ氏の「心の狭さ」がクローズアップされています。
スポーツ新聞の記事も、その傾向にあります。

クロマティ氏のコトを直接揶揄したワケでもありませんし、このタイトルが原因でクロマティ氏のイメージが損なうとは考えにくい。
なによりも、この原作マンガを読んでいる若い人は、クロマティ氏の存在すら知らないし、知る必要もないワケです。
例えマンガを読んだあとにクロマティ氏の存在を知っても、それをダブらせるほどバカじゃないでしょう。

実はうちにもこのマンガの単行本があるんですよ。
子どもたちが「新品で買うほどのモノでもない」と、ブックオフで100円で買ってきました。
この騒動の前に読んだんですが、クロマティ氏の存在を知っているこのぼくでさえ、正直言ってクロマティ氏の顔すら浮かんで来なかったです。

大騒ぎをしたお陰で、かえってクロマティ氏のイメージが墜ちてしまったんじゃないかなぁ〜。
大らかに、知らん顔をして欲しかったです。

ま、当のご本人にとっては、自分の名誉と数々の実績を揺らがすほどの大事件なんでしょうけど…………。