『やばい』という言葉について

『やばい』という言葉が、本来の意味を肯定的に進化させて、多くの若者が使っているという記事を読みました。
国語に関する世論調査』で、実に10代の71%が「いい意味」で『やばい』を使っているんですね。
「この服、やばいかわいい」とか、
「あの人、やばいかっこいい」とか、
「あの映画、やばくない?」とか、こんな感じで使っているみたいです。

つまり、「危ない」「危険」という本来の意味を「かっこいい」「素晴らしい」という風に間違って理解しているわけではなく、対象となるもの………、つまり洋服などが素晴らしいので、それに魅了されている自分が理性を失うくらいに「やばい(=危ない)」………というコトなんでしょうね。

テレビかなんかでもこのコトが話題になりましたが、コメンテーターの大半が、この「やばい」の使い方に否定的な見解でした。

でも、ぼくはこの使い方、なかなかおもしろいんじゃないかなぁ〜って思っています。
少なくとも「うざい」や「むかつく」といった、自分中心の汚い言葉よりも、繊細な趣がありますから。

それにしてもこの言葉の使い方、一体だれがどこで使い始めて、どのような経路で流通して行ったのか………、本当に気になります。
ラジオとかWebサイトを通して広がったんでしょうけど、その「始まり」がとても気になるんですよ。
『やばい』という否定的な言葉をこんな風に変えてしまった人って、ある意味すごくやばい(すごい)です。

………って、この考え方を女房や長男に話したら、「単純に『やばい』を間違えて覚えてるだけだよ」って言われちゃいました。プンプン。