地球はメリーゴーランド

ママになった中山美穂が、キリン「茶来」のTVコマーシャルで復帰しました。
お子さんを出産したからなのか、なんとなく穏やかでやさしさに満ちた表情が、ステキですね。

そのコマーシャルで、中山美穂以上に気になったのが、バックで流れている曲です。
1972年に発表された、GARO(ガロ)の『地球はメリーゴーランド』。
なんで今さらこの曲が………、というのが、正直な気持ちでした。
確かに名曲ではあるのですが、作曲者としてリードボーカルをとっていた日高富明は、すでに自殺(1986年9月・投身自殺)していますので、中山美穂の復帰第一弾として流すのは、ちょっと異様な感じがしたんですよ。

実はぼく、GAROのファンクラブにも入会していたコトがあるんです。
そんなファンのひとりとして、こうしてリバイバルされるもうれしいですけど、あれだけ悲観的な解散をしてしまったグループです。彼らが歌った曲は、すでに過去の遺産として表に出して欲しくはなかったですね。
時に日高富明の曲は………。
聴いていて、なんとなく切なくなってしまいましたよ。
『地球はメリーゴーランド』を歌っていた頃の、希望に満ちあふれていた伸びのある歌声を聴くと、マジに切ない。

でもこれをキッカケに、GAROのコトを知りたいと思う若い人たちも増えるかも知れませんね。
それはそれでまた、うれしくもあります。
とにかく『君の誕生日』以前のGAROは、とても素晴らしかったからなぁ〜。
曲も、歌詞も、ハーモニーの美しさも、すべてが素晴らしかった………。(『君の誕生日』をキッカケに、大きく失速しちゃったけど)

もしかしたら、こんな殺伐とした時代だからこそ、GAROのピュアな曲がコマーシャルに選ばれたのかも知れないですね。