柏崎トルコ文化村

ぼくが暮らしている柏崎市、一応「観光都市」と言われていますけど、海水浴場が賑わう夏場を除いたら、これといった観光資源もない、ちょっとおとなしい街なんですよ。
そんな街に、トルコ人の方々がベリーダンスや様々なイベントを見せてくれたり、トルコの異文化を楽しませてくれる『柏崎トルコ文化村』というテーマパークが出来て、一時盛り上がったんですけど………、見事に二度、破綻しました。

一度目は、この施設を設立した本来の経営陣が撤退した際の破綻。
そして二度目は、柏崎市が多額の融資をして民間に委託したにも関わらず、その民間の代表者が行ったズサンな経営が仇になってしまったための破綻。

近年、日本では『伸びるアイス』など、トルコが話題になっていたのに、その波にうまく乗れなかったのが、非常に残念ですね。
今現在も、松浦亜弥が『午後の紅茶』のテレビコマーシャルでベリーダンスを披露していますので、もう少ししっかり経営計画を立てていれば、ブレイクするチャンスもあったかも知れません。

それよりも、なによりも情けないのが、破綻したのにも関わらず、未だにトルコ政府観光局などWebサイト(http://home.turkey.or.jp/ja/kasiwazaki/)に『柏崎トルコ文化村』がしっかり紹介されているコトです。
先日も、大阪からこのWebサイトを見て、わざわざ柏崎まで遊びに来た女性たちがいたんですよ。
道の駅で、
「トルコ文化村はどう行けばいいんですか?」
って訊かれた知り合いが、
「とっくに営業を止めましたよ」
と答えたら、彼女たち、本当にかわいそうなくらい落胆していたというコトです。
大阪ですよ、大阪。大阪から長い時間をかけてせっかく訪れたのに、目的の施設が閉鎖されていたら………、これはもうやりきれないでしょう。
きっとこんな感じでガッカリしている観光客が、結構たくさんいるかも知れません。

二度目の破綻を生じさせた経営者は、委託されたとかそういったコトではなく、Webサイトなど細かい後処理もしっかりしないと、柏崎自体の信用にも関わります。
それにしても『柏崎トルコ文化村』、個人的には好きな施設でしたので、完全に閉鎖されたのが本当に残念でなりません。