春になると出てくる人

中学生になったばかりの次男が、部活動の仮入部を休んで、集団下校して来ました。
小学生でも滅多にしない集団下校。

詳しく話を聞いたら、隣の学校区で、何やら怪しい人が目撃されたというんです。
片手にカッターナイフを持った50歳くらいの男性が、上半身ハダカでうろついていたらしいんですね。
ハダカになるという、そんな目立つ格好をしてウロウロしているのは、変質者というよりも精神異常者と言った方が適切かも知れません。

春になるとそんな異常者が、まるで冬眠から覚めたみたいに湧き出て来ます。
どうしてなのかわかりませんが、やはり気温の変化が彼らの脳を刺激するんでしょうか…………。

ぼくも幼い頃、下半身ハダカの男性が、なぜかワイシャツにネクタイをはめながら商店街を歩いているのを見たコトがあります。
ネクタイをはめようと一生懸命なのですが、手が震えてうまくはめられないのです。
新学期が始まったばかりの頃でした。

何も危害を加えなければ、春の風物詩として済ますコトもできますが、今回のようにナイフなどの凶器を所持しているとなると、一歩間違えば大変なコトになります。

でも最近は春に限らず一年中、気持ちの持続力や判断能力がすぐに切れてしまって、思いがけずに凶行に及んでしまう人たちも多いですから、今回の異常者のようにハダカでサインを出している人の方が、まだマシかも知れませんね。
あ………、変質者(不審者)と精神異常者………、同じ風に捉えてしまっては、精神異常で苦しんでいる方々に申し訳が立ちません。
変質者はタダの立派なバカでした。
それと………精神異常者って、差別用語でしたっけ?
そうだったら不適切な表現について、重ねてお詫びします。

話は違いますが、ワケの分からない新しい日本語が創作される割に、古くからある日本語に差別的な制限がかかったりして、一体誰が言葉の「善し悪し」を決めているんでしょうかねぇ………。