ゆとり教育のツケ

共同通信が配信したニュースで、こんなのがありました。


文部科学省は5日、来春から使用される中学校教科書の検定結果を公表した。学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」が中学で初登場し、学力低下を受け練習問題も増加。ページ数は現行に比べ数学と理科がともに23%増えるなど、ゆとり路線のスリム化から一転、教科書の厚さは16年前の水準に戻った。


やはり「ゆとり教育」は横暴だったみたいです。
結局、週休二日制という土・日休みはそのままに、学習内容の中味を濃くするというコトでしょうか………。
学習塾や家庭教師など、「教育」を商売にしている業界は、こりゃまた大喜びでしょうねぇ〜。

土曜日を休日にした時から、こんなコトになるんじゃないかなぁ〜って思っていたんですが、見事にこうなるなんて、ホント、バカバカしくて話にならないです。
子どもたちの「個性」を尊重できるように研究するのでもなく、単純に中味を濃くするだけで、「ゆとり教育」のデメリットを誤魔化そうとしているみたいです。

ぼくは教育者でもなければ、それで稼いでいるワケでもありませんので、好き勝手なコトを言わせていただけば、「学習塾」の存在そのものに疑問を感じています。
ましてや家庭教師なんてもってのほかです。
どうして学校の授業だけで必要な知識を得るコトができないのか、それが昔から不思議でならないんですよ。
もっと多角的に個性を育てられる学校をたくさん作って、教育の幅を広げた方がニッポンのためになるような気もします。

でも現実として、「学習塾」などの教育施設がなければ、「(勉強ができる)優秀」な子どもたちを育てるコトができない………、という事実も拒めません。
その分、子どもたちにとって、学校の先生の存在が薄くなっちゃうかも知れませんけど。

それにしても今回の方向転換、なんか変だなぁ〜。
いっそのこと、以前のように土曜日も半日授業をすればいいのに………。
今さら無理でしょうけどね。