レーシング・ストライプス

今日は仕事が休みでしたので、長い春休みを持て余している長男とふたりで、先週末に公開されたばかりの映画『レーシング・ストライプス』を観てきました。

自分は競走馬だと信じ込んでしまったシマウマが、数々の障害や中傷、サラブレッドたちの罵倒をはね除けて、信頼できる仲間たちと大きく成長して行く、一風変わったサクセスストーリーです。

動物が主役の映画って、冒険をテーマにした「お子さま向け」っぽい作りの作品が多いような気がします。
でもこの『レーシング・ストライプス』には、差別という大きなテーマが根底にあり、また、夢に向かって一途に努力する姿が描かれていますので、おとなでも十分楽しめます。

CGは………、ちょっとやりすぎじゃない?、と思うような大げさな箇所もいくつかありましたが、それでもスピード感のある演出がストーリーを引き締めてくれます。

主役のストライプスの声は、女優の田中麗奈が演じています。
ストライプスに競走馬としての「心」を指導するポニー役は三宅裕司
そして母親代わりになってストライプスを見守るヤギ役は、オセロの中島知子
その他にも、オセロの松嶋尚美島谷ひとみ柳沢慎吾など、個性的な俳優たちが個性的な動物(の声)を演じています。
声の違和感は………、この手の吹き替えには仕方ないでしょう。

エンディングでは、とにかく顔が緩みっぱなしでしたよ。
想像したとおり、期待したとおりの気持ちのいい終わり方に、思わず拍手しそうになりました。(ホントは一度だけパチッって拍手したんだけど、周りの観客がみんな静かに観ていたので、拍手できませんでした)

実際にはスタミナ面などから考えても、シマウマが競馬に出走できるなんて100%あり得ませんが、それがかえって現実離れしていて、純粋な気持ちで楽しませていただきました。