ライブドアとフジテレビの攻防

ニッポン放送を巡るライブドアとフジテレビの攻防戦、ついに法廷の場で争われる気配になりました。
ぼく自身、株式についての知識は全然なかったのですが、今回の騒動で、なんとなくその仕組みを自然と理解できたような気がします。
まさに生きた学習ですね。
コクドによる、西武鉄道株の売却事件も連日のようにマスコミを賑わせていますので、なおさらかもそう感じたのかも知れません。

そもそも株というものは、投資家の私利私欲を満たすための道具だと思っていました。
そんな常識から考えると、堀江社長が仕掛けたポリシーというかビジョンには、なかなかしっかりした「持論」があって、好感が持てます。
でも、そのプロセスをよく見てみると、奇妙な親子関係を保っていたニッポン放送とフジテレビとのすき間を狙った投資で、資金繰りの方法を見ても、あまりフェアとは言えません。（取引上の問題はないみたいですけど………）

なんたってこれは、企業と企業が足りない部分（資金やノウハウ）を補うために提携するのではなく、単純な乗っ取りみたいなものですからねぇ〜。
あ、そう言えばライブドア本体も堀江社長に乗っ取られたようなものだったっけ………。

いずれにせよ、堀江社長が持っている才覚は半端じゃないと思っていますので、熟成されたメディアを吸収するのではなく、近鉄買収のように、落ち目のメディアに新しい命を吹き込む………、そんな展開をもっともっと期待したいですね。

さてこの問題、今後どうなるんでしょうか………。
ニッポン放送の新株発行で、フジテレビの圧勝は目に見えていますけど、商法の範疇がライブドアの訴えにどこまで適用されるのか、動向を見守りたいですね。