ワンクリック詐欺

それは昨日の出来事です。
たくさんのスパムメールやDMに混じって、「有名ネットアイドルの非公開画像」がどうのこうのという、いわゆるアダルト系のメールが届いていたんですよ。
ぼくは基本的に、ネットアイドルが嫌いではなかったので、思わずメールに記載されているアドレスをクリックしてしまいました。

立ち上がったWebサイトの画像を、これまた思わずクリックしたら、いきなり「登録ありがとう」というタイトルのページに飛んで、入会金として29,000円を指定の口座に振り込め、って、丁寧な口調で書いてあったんです。
それも3日以内に振り込まなかったら、これはまたビックリ、いきなり料金が6万円に跳ね上がっちゃうからご注意ください、ってさ。
それでも振り込まなかったら、接続情報をもとに、ぼくの住所や電話番号、クレジット番号など、あらゆる個人情報を契約しているプロバイダに開示してもらうというんですよ。
そして自宅までお金を取り立てにやって来るというから、ホント、参っちゃいました。

冷静になってもう一度トップページを見てみたら、ちゃんと「利用規約」みたいなモノが記されていて、
「お客様の利便性を優先した自動入会、後払いシステムを採用しています。トップページにて18歳以上のお客様が所有するパソコン端末を用いて、各項目のリンクのいずれかひとつをクリックした時点で本規約の締結を全てお客様の意思により締結し、入会したものとみなします 」
って、書いてあったんです。
いやぁ〜、参っちゃったですよ。
こんな「利用規約」みたいなモノがあったなんて、全然気付かないでクリックしちゃいました。

俗に言う「ワンクリック詐欺」でございます。

メールをチェックしたら、早速「入会完了」というメールが届いていました。
それにしてもこの業者、メールの中で「プロバイダ」を「プロバダイ」と書き間違えたり、なかなか学がないみたいです。

ま、プロバイダもそうカンタンに個人情報を開示しないでしょうから、とりあえず『警視庁 ハイテク対策 - ワンクリック詐欺にご注意』というWebサイトを覗いてみました。(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/haiteku/haiteku35.htm

するとそこには、ぼくが見たのとまったく同じ内容の「登録ありがとう」の画面が、一例として紹介されていました。
でも……、「利用規約」に不本意だけど同意したカタチになちゃったからなぁ〜、それを盾に取られたら分が悪いかも。
なんとか同意を白紙に戻す方法はないものかと、警視庁のWebサイトをよく見てみたら、
「電子消費者契約法では、事業者は、消費者に対して申し込み内容を再度確認させるための画面を用意する必要があるので、このような確認措置が無いような場合、その申し込みは無効を主張することができる」
という一文がありました。

おお、これこれ、確認画面も表示されないで、いきなり登録されちゃったワケですから、これは「電子消費者契約法」を違反しているコトになります。
小心者のぼくも、これでひと安心です。

3日後、たぶん6万円の振り込みを催促するメールが届くかと思います。
一応無視しますけど、なんとなくワクワクしますね。

ちなみに今回ぼくを悩ませた詐欺まがいのサイト、Googleで検索したら、結構メジャ-な「架空請求悪質業者」でした。
皆さんも変なサイトに出会ったら、安易にクリックしないようご注意ください。
ホント、ムダに悩んじゃいますから。