被災地を訪れて

miyajimac2005-01-28

昨年10月に発生した新潟県中越地震、あれから三カ月が過ぎました。
もう随分昔のような気がしますが、まだ三カ月です。

今日は仕事が休みでしたので、震源地のひとつである小千谷市を、震災後初めて訪れて来ました。
別にこれといった用はなかったのですが、なんとなくこの目で見たかった………、ただそれだけの理由です。

柏崎市から小国町を抜けて小千谷市に向かう国道291号線、途中の道路にはヒビが残っていたり、大きく波を打っている箇所がいくつかありました。
小千谷市に入ると、ビニールシートやネットで覆われた家屋や、修復工事による交通規制があり、その痛手が今でも生々しく残っています。
さらに、「危険」と記された赤紙を始め、「要注意」「調査済」と、損傷のレベルにランク分けされた色紙が貼られてある家屋の多さに、改めて驚きましたね。

でも、中心街を走る車の多さや街の風景は、震災前となんら変わりがなかったように感じました。
もう少し静かかな……って、思っていたものですから。
ちょっと裏道に入ると、屋根に積もった雪を降ろしている人たちが何人かいて、先日、旅館の屋根が崩壊した出来事を思い出させます。

小千谷市で有名なラーメン店(ラーメンヒグマ)で昼食をとったのですが、すごく込んでいて、なんとなく安心しましたね。
この店が静かだったら、ホント、やりきれませんから。

写真は、未だ仮設店舗で営業しているジャスコ小千谷店です。
入居していたテナントや従業員の皆さんはもとより、住民の皆さんも早くジャスコが以前のように営業を再開することを願っているでしょう。
狭い平屋建ての仮設店舗を見ながら、ジャスコが震災前と同じように賑わいを取り戻すことが、復興のバロメーターになるような気がしました。

表面的には活気を取り戻しつつある小千谷市ですが、まだまだ本来の生活を送れない人たちもたくさんいます。
今年の雪が、せめて被災地だけには多く降らないことを願うばかりです。