72歳弁護士の不運

大阪市営地下鉄御堂筋線で、72歳の弁護士さんが28歳の女性を殴って軽傷を負わせたという事件がありました。
足を組んで座っていた女性の足が、その前に立っていた弁護士さんのズボンの裾に当たったのが、そもそもの発端。
不快に思った弁護士さんが女性の足を払ったら逆ギレされ、口論になってしまったというコトです。
「マナーが悪いと注意したのに、うるさく言い返された」から、結局手を上げてしまった弁護士さん………、ちょっとかわいそうですねぇ〜。

いかに軽傷とは言え、女性に危害を加えたのですから、傷害には変わりないでしょう。
でも、なぜ「被害者」の女性は謝らずに言い返したんでしょう。
弁護士さんの注意の仕方が気に食わなかったのか、それとも足を払われたとき痴漢と勘違いしたのか………。
72歳の老人が手を上げてしまうくらい、激しい言い方をされたんじゃないかなぁ〜。

それにしても、足を組んだ女性の前に立ちさえしなければ、弁護士さんも容疑者として逮捕されなかったのに。
不運です。

ぼくがこの弁護士さんの立場になったら………。
ズボンの裾に足が当たっても、そっと自分の足の位置を変えて、なにも言えないと思います。
「きっとこの女性は足を組まなければ楽に座れないほど背骨が曲がっているんだろうなぁ〜。
かわいそうに………」
って、相手の人を思いっきり哀れむコトで、自分の気持ちを抑えますね、きっと。

そう考えるとこの弁護士さん、ある意味硬派。さすが戦前生まれです。

でも殴ったのは、硬派の度が過ぎてしまいましたね。
ご本人は殴ったコトを否定しているみたいですけど…………。