二年越しのリコール対策

燃費の悪さから製造中止になって、もう何年も経つホンダのS-MX
未だに乗っている人が多い人気のクルマです。
ぼくの愛車もS-MXなんですけど、あのクルマはホントに乗りやすくて、一生乗っていたいような気分にさせてくれます。(って言うか、買い替えるお金がないのが真実でございます)

ところでこのS-MX、イグニッションスイッチに不具合があって、リコールされていました。
走行中に、エンジンのイグニッションスイッチに導通不良が起き、最悪の場合エンジンが止まるおそれがある、というのです。
今から二年前の8月、ホンダから部品交換の手紙が届いたんですが、ディーラーまで出かけるのが面倒だったし、例え止まっても再始動は可能だというコトでしたので、まぁなんとかなるだろうと放っておいたんですよ。
定期点検や車検をディーラーでやっていたら、ついでに交換してもらえたんですけど、クルマを買ったのが知り合いの販売店でしたので、点検などもその販売店を通してお願いしていました。(ちなみに車検のステッカーを見ると、検査したのは日産プリンスの工場でございましたよ)
リコールが実施されてからもう二年以上経っていますからね、ぼくもすっかり気にしていなかったのです。

ところが先日、改めてホンダから「データ上でご愛用車が対策されていない事が判明しましたので、再度お知らせいたします」という内容の手紙が、配達記録郵便で届きました。

例の三菱自工の問題がありますので、このまま対策しなかったら、ホンダから再三連絡が来そうな気がして、ついに今日、交換してきました。

それにしても、ディーラーの人も呆れたでしょうね。
二年前のリコール対策を今頃するなんて、なんて呑気な人だと思ったでしょう。
ぼくだったらきっとそう思いますよ。
でも、電話をした時に受け付けてくれた女性のひとことが印象的でした。
「ぜひ交換させてください」
という、その「ぜひ」という言葉が、なんとなくうれしかったです。

さて、話はちょっと変わりますけど、三菱自工が以前、全車種のオーナーに不祥事のお詫びとして無料点検を実施しました。
その模様をテレビのニュースで取り上げていたんですけど、なんか呆れちゃいましたね。
ディーラーに無料点検をしに来たお客に対して、さりげなく新車の購入を促すという「話術」をマニュアル化していたんですよ。
つまり、無料で愛車を点検するというのは、ショールームにお客を呼び込む手段で、点検が終わったら新車のセールスをするというのです。
ニュースでは、三菱自工の売り上げ不振に対する必死のテクニックだと肯定的に取り上げていましたけど、これじゃお詫びになっていません。
ま、どうでもいい話ですけど………。