被災地の現状

知り合いが撮影した小千谷市内

知り合いが、新潟県中越地震の被災地である小千谷市を訪れて来ました。
友人がテント生活をしているというコトで、物資を持ってお見舞いに行って来たのです。

携帯電話で、今なにが必要か訊いたところ、『おかず』が欲しいと言っていたそうです。
『おかず』、つまりお惣菜です。
インスタントのご飯やカップラーメン、パンなどの主食はある程度支給されるものの、野菜を使ったお惣菜を口にする機会が全然ないらしい。

そこで、なるべく日持ちするお惣菜や、ウェットティッシュ、果物などを大量に買い込んで、お見舞いに出かけました。
長岡回りの道は交通規制もなく、比較的スムーズに小千谷市まで入れたというコトです。
途中、親子三人が生き埋めになった現場も、遠くから見えたらしい。

マスコミでも報じられているとおり、現地ではかなりの食料品や日用雑貨が全国から届いていて、その点では不自由がないものの、やはり朝晩の冷え込みにはどうしようもないと言っていました。

そして知り合いは、大きなゴミ袋にたくさんのパンを詰め込んだ『救援物資』をおみやげとして持って帰りました。
被災者の方が言うには、
「とにかくパンだけは豊富に支給されるんです。
食べられない………と断ると、次から支給されなくなってしまいそうな気がして………。
でも、賞味期間がありますから………」。

っというワケで、賞味期間ギリギリのパンを大量にくださったんですね。
ぼくも5つばかりお裾分けをいただきました。賞味期間は10月30日でしたよ。

知り合いの友人のように、余るほどのパンや食料が届く地域があれば、今でも孤立して、なかなか食べ物が届かない地域があるとも聞いています。
需要と供給のバランスを、もっとじょうずに国や県が管理しないと、せっかくの救援物資もムダになってしまいますよね。

写真は、知り合いが撮影してきた小千谷市内の様子です。