3年B組金八先生

今日から始まったドラマ、『3年B組金八先生』。
中学三年生の長男は、以前もDVDなどで金八先生を見たコトがありますので、今回のスタートを楽しみにしていました。
等身大の自分と同じ設定で、ある意味リアルタイムのストーリーになるだろうと、期待していたみたいです。

ところが、金八先生が赴任したクラスの、あまりにも荒廃とした生徒たちの演技を見て、「つまらない」とひとこと言ったまま、自分の部屋に戻っちゃいました。
確かに、あんな無気力な生徒たちが勢揃いしているクラスは、日本のどの中学校を探しても見つからないかも知れません。
それほどまでに、作られ過ぎています。
まさに過剰な設定でしょう。

このドラマの制作発表の席で脚本家の小山内美江子さんは、
「現役の中学生に見て欲しいのに、スタート時間が10時というのは遅すぎる………」
と、局側に楯突いたらしいですね。(初回のみ9時スタート)
でも、局側の見解は、今の中学生は塾などに通っているから、10時じゃないとテレビをゆっくり見られない………ってなコトを言って、弁明したとか。

いずれにせよ、初回を見て感じたのは、このドラマは決して子ども向けではなく、むしろ親に向けて作られているんだなぁ〜、というコトです。
金八先生もいつも以上に覇気がないし。

後半はなかなか期待できる展開だったんですけど、やはり登場している3Bの生徒たちの演技が、ヘタです。
個々の演技力というより、この場合は演出力かな。

あのバカげた(設定の)生徒たちが、3月には涙を流しながら「金八せんせぇ〜〜〜い」と言いながら卒業していくのかと思うと、なんとなく作り手の手の内が見えるような気がしますね。

金八先生が登場した当初と今では、確かにあらゆる面で子どもの性格や背景は違うでしょう。
しかし、今回登場した生徒たちのふざけた状況を見て、長男はリアルじゃない「何か」を感じ、中学生としてがんばって生活している自分のプライドを傷つけられたのかも知れません。

いずれにせよ、今後のしきり直しに期待したいです。