スウィングガールズ

SWING GIRLS オリジナル・サウンドトラック

公開からずいぶん経ちましたが、今日ようやく、話題の『スウィングガールズ』を観るコトができました。
二学期制になった息子たちの学校が秋休みというコトもあり、彼らを無理やり映画館に引き連れて観て参りましたよ。
いい年こいたオヤジがひとりで観に行くには、ちょっと勇気が入りますからね。

それにしてもおもしろかった。
さすが「ウォーターボーイズ」を作った矢口監督の快心作。
主演を演じた上野樹里さんを始め、本仮屋ユイカさんや豊島由佳梨さんなど、それぞれが個性的ながらもそれを無理に感じさせない自然な演技が、素晴らしかったなぁ〜。
まさにスウィング・ジャズそのもの。
ひとつひとつは個性的でも、それらがいろんな音を重ね合わせて、ひとつの音楽をつくる。
目立つところは目立っても、単に目立つだけではなく、前後の流れを止めるコトなく自然な感じで目立つから、聴いてる人も気持ちいい。
そんなスイング・ジャズのような演技、というか、演出。

彼女たちが実際に楽器を奏でているからこそ、そこからにじみ出るリアリティが、観客にストレートに届いてくるんでしょうね。
思わず演奏を聴きながら、体がスウィングしちゃいましたよ。

ストーリーも透きとおった風のように爽やかで、見終わった後のぼくの心には、爽快感だけが残りました。
ただ後半の、仲間たちがブランド品を楽器に買い替えて演奏に加わるシーンには、多少無理があったような気もしましたが、ストーリーを盛り上げるには仕方なかったんでしょうね。

これから先、こんな青春時代を送れるかも知れない息子たちが、ちょっとうらやましくなりました。

今、この文章を書きながら、映画館の帰りに立ち寄った蔦屋書店でレンタルした、『スウィングガールズ』のサントラ盤を聴いています。
体はもちろん、心もスウィングしています。