女王の教室

なんかヘンな感じで話題になっている、日テレのドラマ『女王の教室』。
人間離れした女性教師の非情な「教育」に対して、多くの視聴者からクレームやら同調する意見がたくさん届いているみたいです(7万5千通も届いているんですって。う〜〜ん、すごい反響です)。

新聞の記事によると、番組を提供していた企業が、イメージダウンになるから自社名をクレジットから外して欲しい………という事態まで引き起こしているらしいですね。

ぼくはこのドラマ、最初から興味がなかったんですけど、どんなモノかと思いましてね、きょう、初めて見てみたんですよ。
で、10分だけ見て、やめました。
正直言ってこのドラマは、ぼくには向きませんね〜〜〜。

「人間不信」が根底に流れているドラマって、正直イヤなんですよ。
虐げられた弱者(生徒)たちが、独裁者としてクラスを制圧している強者(教師)に対して何かを企てる。

舞台が「高校」や「一般社会」だったらまだ許せますが、人間としてのやさしさ、そして思いやりが確実に形成される「小学6年生」が主人公だという点に、フィクションを超えた嫌らしさを感じます。

でも、このドラマについて、おとなよりも中学生などの子どもたちの方が共感しているみたいですね。
子どもたちの成長をヒヤヒヤしながら見守っているおとなたちには「刺激」が強すぎても、当の子どもたちは冷静にこのドラマを分析しているのかも知れません。

やはりぼくたちの年代になると、リアルすぎて後味が悪そうなドラマよりも、見ていてスカっとする『ごくせん』や『ドラゴン桜』の方が好きですね。
それだけ仕事などで疲れているから、せめてドラマだけは安心して見たいと無意識に思っているんでしょう。

女王の教室』を毎週楽しみにしている人には申し訳ないんですが、あの手のドラマに共感を持てる人って、一体どんな生活環境で生きているのかなぁ〜、って、ちょっと気になってしまいました。
なにかを感じるのではなく、非情な教師の立場に立って、ただ面白がって見ているとしたら………、やっぱ怖いよなぁ〜。