叱る大人の会

今朝の日刊スポーツに、『叱る大人の会』というヘンテコリンな組織が結成されていた………、という記事が載っていました。
不道徳な若者を発見したら、見て見ぬふりをするのではなく、促進して『叱る』のが主な目的のようですね。
叱ってばかりいると、反発して逆ギレされるので、ちゃんとアフターフォローもしっかりするらしいです。

なんというか、素晴らしいとは思わないけど、「よくやるなぁ〜」って感じです。
でも、こういうのって、「叱る」よりも「気づかせる」方が大切なんですよね。

今も昔も、若者は「アウトロー」な一面を持っていて、なんとなくツッパってみたい時期があるものです。
確かにおとなにとって「迷惑」な行動をしている若者も多いですが、この『叱る大人の会』が叱るのは、どんな行動を基準にしているのか、ちょぴり気になりますね。
アフターフォローってのも、見てみたい気がします。(たぶんマニュアルがあるんでしょうけど)

そう言えば以前、フジテレビのEZTVだったかなぁ〜、その番組で同じような組織が紹介されていたんですよ。
この会だったのか、それとも違う会なのか………、その辺の記憶が曖昧なんですが、街頭に座ってタバコを吸っている数人の未成年者を注意していたんです。
そしてひと通り注意した後、
「今度は人が見ていないところで吸えよな」
って、程よく理解を示していてね、この会、バカのおとなの集まりだ………って思っちゃいました。
なんでこんなシーンを放送するのか、テレビ局の方針もわからなかったですね。

目に見えて常識のない行動をする若者って、ぼくたちが若い頃にもいましたし、そんな行動をぼくも「麻疹」のように経験したことがあります。

今の若者が抱えている問題は、そんなことよりも、もっとメンタルな部分にあるような気もします。
『叱る大人の会』の皆さんには、精神面でもフォローできる、そんな魂のこもった叱咤激励を期待しています。
ぼくは根っからの小心者なので、他人の子どもさんを「叱る」ことはできませんが、せめて自分の息子たちだけは、最小限の道徳を教えたいと思っています。

でも、親がみんなそんな感じで子どもたちに接すれば、多少のハメははずしても「道徳」と「人情」だけは残るはずなんですけどね…………。
この『叱る大人の会』、若者を叱るのではなく、育てた親を叱った方がいいかも知れないです。