木之内みどりの懐かしいアルバム

近所のBOOK OFFで懐かしいCDを見つけてね、思わず買っちゃいましたよ。
それは、『お元気ですか? 木之内みどり with Love』というアルバム。
今現在は俳優の竹中直人の奥さんになって幸せに暮らしている(であろう)木之内みどり、彼女のベスト盤のようなLPレコードをCDにしたモノです。

実はぼく、木之内みどりが大好きだったんですよ。高校時代から彼女のアルバムはすべて買い揃えていたんです。
ところがですね、木之内みどりを含め、林寛子石川ひとみのアルバムや、当時幻とされていたガロのデビューシングル『たんぽぽ』、頭脳警察もあったかなぁ〜、そして密かに買っていたアニメのソノシートなど、中学生の頃から集めていたコレクションの大半を失ってしまったんですよ。
原因は、ぼくが東京の専門学校に行っている時、自宅を改築するコトになってね………、当然ぼくの部屋も改築の対象でしたので、必要なモノをまとめておいたんです。
それを親父が勝手に「不要物」と勘違いして、キレイサッパリ捨ててくださいました。

それも、どうでもいいレコードはそのまま残っていたのに、なぜか大切にしていたモノだけがゴミとなってしまったのです。
小学生の時から買っていたマンガの単行本も、ほとんど捨てられてしまいました。
小室孝太郎の『ワースト』や楳図かずおの『笑い仮面』………、どこでいつ買ったのか、そこまで思い出すコトができるほど、思い入れのあるマンガです。
『おそ松くん』やそれに………、ああ、もう思い出すのはやめにしましょう…………。

なぜ、わざわざ必要なモノとしてまとめておいたモノを、捨てられてしまったのか、当時親父に問いただしたら、
「マンガや雑誌と一緒に置いてあったから、もういらないと思ったんだ」
と、あっけらかんと答えてくれました。

確かに親父の世代からすれば、マンガや雑誌は「不要物」の部類なんでしょうね。
その「不要物」と一緒に置いてあったレコードだから、捨ててしまった。
なるほど、一応理にかなってはいます。
ただ、親父にとっては「不要物」のマンガや雑誌でも、ぼくにとっては大切なコレクションだったんですよ。
確か母親にはその旨を伝えておいたような、いなかったような………。
ああ、今現在もちゃんと持っていたら………、オークションでかなり儲けられたかと思うと………、ああ、残念がる動機が不純ですね。

捨てられた雑誌に中でも、特に大切にしていたのは、諸星大二郎手塚賞を受賞した『生物都市』が掲載されていた少年ジャンプ。
他の雑誌は別に取っておこうとは思わなかったのに、その号のジャンプだけはずーっと本棚にありました。
その貴重な雑誌も、親父の手に掛かれば単なるゴミですからねぇ〜。

木之内みどりのCDを買ったおかげで、思い出したくもない過去を思い出してしまいました。
本当は、木之内みどりが活躍した時代について書こうと思ったんですけどね、なんか腹が立ってきましたので、憤りを吐かせていただきました。