いま、会いにゆきます

「いま、会いにゆきます」 あの六週間の奇蹟 [DVD]映画『いま、会いにゆきます』を、女房とふたりで観てきました。
地元の映画館で観てきたんですけど、平日というコトもあり、お客はぼくたちふたりと、女性の方がひとり、合計三人という貸し切り状態でした。

前評判どおり、最初から目頭が熱くなって、数え切れないほど涙が滲んじゃいましたよ。
ごく普通に生きているコトの素晴らしさを、改めて実感しました。
最初は『黄泉がえり』のように「なぜ生き返ったのか」、その理由が曖昧だったんですが、エンディングでその謎も解け、良質のファンタジーとして楽しめました。

それにしても主役を演じている三人家族、それぞれの演技が見事にハマっていましたねぇ〜。
母親役の竹内結子………切ない女性を演じさせたら、この人の右に出る人はいないんじゃないか、そう実感しましたよ。
黄泉がえり』の時にもそう感じたけど、彼女の温かい声質が独特の雰囲気を持っていて、声を聴いているだけでも、すごく心が安らぐんです。
そして父親役の中村獅童………『ピンポン』の時とは180度違ったキャラクタに、最初は戸惑いましたが、ストーリーが進むたびに、彼のやさしさに感情移入しちゃいました。
息子役の武井証くん………とにかくかわいくて、力まないその自然な演技力に、ホント、ビックリしましたねぇ。

この映画を見終わった後、なんとなく女房にやさしくなっちゃいました。
そして子どもたちと普通に生活できる日常に、なんとなく感謝しましたね。
だれに感謝するというのではなく、ぼくたちの周りにいるすべての人たちに、感謝したくなりました。

ところでこの映画、暗転して切り替わるシーンが結構あるんですよ。
製作したのがTBSだから、きっとテレビで放映するコトを前提に、CMを入れやすいように編集してあるんでしょうね。

とにかく、久しぶりに泣かせていただきました。
大切な人が隣にいるって、ホント、素晴らしいです。
恋に落ちたばかりの若いカップル(死語)はもちろん、倦怠期のご夫婦も、ぜひ観てください。