新潟県中越地震

10月23日の夕刻に発生した新潟県中越地震
ぼくは柏崎市内の職場で、遭遇しました。
とにかく、立っていられないくらいの大きな横揺れに、『こりゃもうダメかな〜』っていう悲壮感と、『なんとかなるだろう』という楽天的な気持ちが交差して、複雑な思いをしながら揺られておりました。
最初の地震があったそのすぐ後に、停電して真っ暗になっちゃったから、複雑な思いはすぐに『不安』オンリーになってしまいましたけどね。

それにしても、生まれて初めて体験したこの地震
自宅までの帰路に立っている信号機はすべて停止しており、普段は明るい町並みも灯りを落としていて、異様な雰囲気がますます『不安』を募らせます。
家族は無事なのか………、これからどうなるのか………、地震の怖さよりも、停電による暗さのほうが、不安を募らせるんですねぇ。

家に着いても、ろうそくと懐中電灯の灯りの中で、たびたび訪れる揺れに不安は増すばかりです。
停電さえしなかったら、それでも少しは落ち着くコトができたんでしょうけど………。
でも、家族でいろいろな話をしたり励まし合っていると、この経験が至極貴重に思えてくるんです。
近所の人たちとも、道に出ていろいろ励まし合えましたし。
すべては生きているからこそ言える結果論ですけどね。

その日の深夜、電気が復旧した時には、とにかく灯りのありがたさを実感しました。
灯りのお陰で、多少の揺れにもなんか心強くなりました。(っていうか、少しくらい揺れても怖くなくなったんですよ。慣れちゃったんでしょうか)

それにしても、震源地付近の被害の大きさは、だれにも予測できないくらい拡大しています。
ぼくの住んでいるところは、今のところ小康状態に近いですが、いつまた大きな揺れに襲われるかわかりません。

『もしも』の時に必要なのは、確かに避難用のグッズや食料も重要ですけど、励まし合える人が近くに、少しでもたくさんいるコト、に尽きるんじゃないかなぁ〜。

とにかく、震源地となる被災地には雨も激しくなっていますから、これから二次被害につながらないよう、祈るばかりです。